三和建設、森塗装工業の全株式取得（子会社化）
企業の持続的成長と地球環境に配慮した建物づくりでサスティナブルな社会の実現へ
三和建設株式会社(本社：大阪市淀川区、代表取締役社長：森本 尚孝、以下：三和建設)は、関東圏を基盤に塗装工事を手掛ける森塗装工業株式会社（本社：東京都中野区、代表取締役：森 敬、以下：森塗装工業）の全株式を2022年8月18日付で取得しましたので下記のとおりお知らせいたします。
これにより、森塗装工業は三和建設の完全子会社となり、三和建設は、事業の存続と成長に加えて建物の長期利用を推進する改修工事事業への強化を図ります。
1.株式取得の目的
1964年に創業し、塗装工事をメインとして、防水工事、シーリング工事などを手掛け、特に改修工事に強みを持つ森塗装工業は、事業承継に課題を抱えていました。一方、三和建設の総合建設業は堅調に推移していますが、人口減少による市場規模の縮小及び競争の激化等により新築建設事業が厳しくなることが予測され、対応技術とサービスの向上による競争力強化が急務と捉えています。
今回の買収で、三和建設から1名が取締役に就任し、2023年4月には同社社長に就任を予定しています。森塗装工業の特化した技術や品質、プロセスの情報等の事業承継をするとともに、三和建設においても塗装を通じて建物自体の長期利用を推進する改修工事部門の強化を図ることを目指しております。
2.背景
建設業は他業種より後継者不在率が高く深刻な後継者不足に陥っています。2021年度の建設業における後継者難倒産は106件、件数としては業種中で最も多く3年連続で増加しています。※
※出典：帝国データバンク「全国企業「後継者不在率」動向調査」（2021年）
一方で、少子化による人口減少と高齢化に加え、建設業に従事する技能労働者の減少による労務不足、さらには昨今の様々な社会的要因から資材高騰によって、新築工事に対する投資負担は今後増大するものと考えられ、今後ますます改修工事の需要は高まっていくことが予想されます。
建設業としてつくった責任を果たし、技術の伝承を続けるとともに時代のニーズに合わせて環境負荷低減・環境保全へ向けた取り組みとして今ある建物を活かすための事業を拡大してまいります。
3.今後の見通し
今後も三和建設は、相乗効果を発揮できる事業承継難への取り組みにより一層の競争力強化と付加価値向上の実現によるグループ全体の発展および顧客満足の向上に努めてまいります。
企業の持続的成長と地球環境に配慮した建物づくりを目指すことで、サスティナブルな社会の実現に貢献してまいります。
