木の新しい価値を創造する
三和建設の木造・木質化建築
CONCEPT
低炭素社会の実現に向けた取組みは、いまや地球全体のものとなっています。わが国の建築分野においては2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されました。
これにより低層の公共建築物の木造化率は90%を越えました。
そして、2021年「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、公共建築物だけでなく民間建築物でも木材利用が推奨されるようになりました。森林の適正な整備や木材自給率の向上を後押しするねらいがあります。
ABOUT US
建築物の巨大化や技術革新によって、鉄やコンクリートは木材よりも強固で安価な材料として、木材から置き換えられてきましたが、再び木材の価値が見直されてきています。
木に囲まれた空間に居心地のよさを感じることは多くの人が経験していると思われます。木の健康効果やリラックス効果についての学術的な研究もなされていますが、やはり自然に癒されるというのは古来からの人類の本能と呼ぶべきものかもしれません。
自然素材にはよく「経年美化」というような言葉が使われます。いわゆる「味が出る」というような経年変化です。木で空間をつくるということは、長く人々から愛されるという他とは比較しがたい価値を生み出してくれます。
WORKS
三和建設では、主に工場や倉庫といった事業用の建物を建設していますが、環境意識の高いお客さまからの要望に応えて、適切な材料および構法を選択して木造・木質化を実現しています。また、グループ会社に木造住宅を専門とするコアー建築工房を迎え入れ、技術および人財の交流を図っています。
事務所・工場・倉庫などの非住宅建築では、一定以上のスパンを確保する必要があります。その実現の方法は様々ですが、以下にその一部をご紹介します。
ひき板(ラミナ)を集成接着したもので、短辺が15cm以上、断面積が300c㎡以上のものを大断面集成材と呼びます。安定した材質で断面性能を選べるので大スパンの設計に適しています。また、断面のサイズが大きいので準耐火建築物等の燃え代設計にも適しています。
丸太を切削した単板(Veneer)の繊維方向(木理)を平行にして積層・接着した材料で「Laminated Veneer Lumber」の略称です。収縮や品質のバラツキが少ない安定した材料であり、I型ビームとして用いることで一定のスパンを確保することができます。
住宅で広く用いられている製材やLVL等の集成材を用いてトラスを構成することにより大空間を実現できます。
POINT
ACHIEVE
FAQ
コストは上がりませんか?
建物にもよりますが、概ね1割程度のコストアップで済みます。もちろん使い方によっては安くなる場合もございます。
ご予算に合わせた提案が可能です。
日本の高温多湿では、腐ったり事業用に耐えられますか?
常に水のそばや水がかかるような状態(雨漏りなど)でなければ、適切なディテールや防水処理で問題ありません。
事業用としても構造計算をもとに設計しているので問題ありません。
シロアリの被害などありませんか?
適切な防蟻処理を行いますので問題ありません。
地震に対して耐久性、安全性に問題ありませんか?
木材は軽く柔軟性があるため、地震に強い素材であり、構造計算で必要な補強も行っており、従来の建物と遜色のない強度を確保できます。
助成や補助金・融資はありますか?
各種補助金がございます。
例) 中大規模木造建築に関する相談(外部リンク)
木造・木質化のメリットデメリットを教えて下さい。
現段階では建設費が高い場合もありますが、お客さまへの価値で記載した効果があると思われます。
防火対策は万全でしょうか?
建築基準法に準拠した防耐火構造とするので一定の性能を確保することができます。
ただし、耐火構造が求められる場合は被覆等で割高になる場合があります。