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建物の改修前にする構造検証とは?改修工事前後で変わる可能性がある構造的問題発生を防ぐ方法

2020年 ARCHITECTURERENOVATION

建物の改修前にする構造検証とは?改修工事前後で変わる可能性がある構造的問題発生を防ぐ方法

建物の改修前にする構造検証とは?

 

改修工事における構造検証には主に二つの観点が存在します。

 

既存の建物の構造性能の評価

第一は、既存の建物の構造性能の評価です。構造性能は、建築物の自立性や耐震・耐風・耐雪性能等のことを指しますが、これらは相互に関連性があり、多くの場合は耐震性能をもって建物の構造性能を測ることになります。

建物の耐震性は決められた基準をもとに評価されますが、これまでわが国が大地震を経験するたびに基準が見直されています。したがって、かつての基準であれば耐震性が適合であった建物が最新の基準では不適合ということがあり得ます。

既存の建物の耐震性を評価し、これが不足している場合は所定の強度に達するよう補強を行う耐震改修工事は建物の改修工事の代表例と言えるでしょう。

 

改修工事によって既存の建物の構造性能に変更が加わるケース

第二は、改修工事によって既存の建物の構造性能に変更が加わるケースです。

例えば、間取りを変更するために既存の間仕切りを撤去するという改修工事があったとします。この間仕切りが仮に耐震壁などのように構造的な機能を果たしている部位であれば何も考えずに撤去すると本来あるべき耐震性能が損なわれる危険性があります。このように施主(発注者)の要望を満足する過程で意図しない構造的な問題が発生しないかどうかを検証する姿勢と能力が改修工事業者に求められます。

改修工事によって既存の構造物の構造性能が損なわれる可能性がないかを、感覚的にだけではなく理論的に検証することが必要です。構造上の不具合は人的物的被害に直結する恐れがあり、また、生産や保管品の質および量に大きな影響を与えることもあります。特に操業中の工場ですと、やり直しの機会を確保することが難しいので確実な構造検証が必要となります。

 

構造検証を改修工事前に行うことはお客さまの工場やビルなどを守ることにも繋がり、結果として長期における資産価値の維持に寄与します。

 

三和建設では、構造的問題発生を防ぐために、今回解説いたしました「既存の建物の構造性能の評価」と「既存の構造物の構造性能が損なわれる可能性の有無」を検証し、改修工事を実施いたします。構造検証を考慮された改修工事実績がございますので、建物の改修をご検討中の方はぜひ三和建設へお問い合わせください。

 

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この記事の著者

著者 : 辻中 敏

辻中 敏 常務取締役 大阪本店長
1990年三和建設株式会社 入社、2021年同社 専務取締役就任

改修工事は新築以上に経験が求められます。これまでの実績で培ったノウハウを惜しみなく発揮いたします。 特に居ながら改修については創業以来、大手企業様をはじめ数多くの実績があり評価をいただいています。工事だけではなく提案段階からプロジェクトを進める全てのフローにおいて、誠実にお客さまに寄り添った対応を行い、 安全で安心いただける価値を提供いたします。

施工管理歴15年、1級建築施工管理技士、建築仕上げ改修施工管理技術者

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