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計画的な施設の維持保全方法「ファシリティマネジメント(保全計画の作成)」とは?

2020年 ARCHITECTURERENOVATION

計画的な施設の維持保全方法「ファシリティマネジメント(保全計画の作成)」とは?

建築物や工作物などの施設を新たに建設、もしくは改修工事を実施する際に行っておきたいのが、ファシリティマネジメントです。

今回は、ファシリティマネジメントの基礎情報からメリットや重要性について解説いたします。

 

ファシリティマネジメントとは?その目的や管理手法を解説

 

ファシリティとは施設や設備のことであり、したがってファシリティマネジメント(FM)とは「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」のことと定義されます。( 2018年(平成30年)1月発行『公式ガイド ファシリティマネジメント』)

 

要するに、「ファシリティマネジメント」とは、ファシリティ(施設や設備等)を維持や保全するだけではなく、ファシリティをより良くし、「最適な状態」へ改善しつづける計画や合理化していくための管理方法になります。

建築物や工作物といった施設は、一度完成すると頻繁に故障したりすることはなく、定期的な調整も特に必要ありません。したがって、たまに設備が故障したり、経年劣化して雨漏れが発生したりした時に、その都度工事会社に連絡して対応してもらうということになります。すなわち、建物が竣工した後の対応は、普段は特に何もせず、何かが起こったらその時に対処するという動きになりがちです。

これに対して、建物が完成した後、数年から数十年単位の中長期間に渡って維持・保全計画を事前に策定し、毎年その計画に沿って履行していく手法がファシリティマネジメントとなります。各施設の部位や設備ごとに耐用年数を想定し、それに合わせてあらかじめ補修や更新を計画して予算を引き当てておくわけです

 

ファシリティマネジメントをするメリット

 

ファシリティマネジメントは、数年から数十年単位で長期保全計画を作成するので、場当たり的ではなく計画的な施設の維持保全を図ることができます。中長期的に費用支出を見込むことで、修繕費用を積み立てるなど計画的な資金調達が可能となり、いざ不具合が発生した時に慌てて経費の計上や資金調達をするということを減らすことができます。それ以前に、生産施設であれば予期しない不具合の発生は生産活動の突発的な中断を伴うことになり、事業活動に大きな影響を及ぼすことにもなりかねません。

また、既存施設の中長期的な保全計画が準備されていれば、外部環境や業況の変化に伴って大幅な設備投資を行うべきかどうか判断する際の材料として容易に供することができます。

 

三和建設のファシリティマネジメント

 

保全計画は、ひとつひとつの施設やお客さまのビジョンによって様々な解決方法があります。三和建設では創業70年以上にわたって、食品工場や倉庫施設など大小さまざまな事業所の維持・保全に関与してきた実績があり、ファシリティマネジメントという手法を用いた事業継続活動の支援が可能となります。

ファシリティマネジメントを用いた改修工事のご相談がございましたら、ぜひ三和建設にお問い合わせください。

 

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この記事の著者

著者 : 辻中 敏

辻中 敏 常務取締役 大阪本店長
1990年三和建設株式会社 入社、2021年同社 専務取締役就任

改修工事は新築以上に経験が求められます。これまでの実績で培ったノウハウを惜しみなく発揮いたします。 特に居ながら改修については創業以来、大手企業様をはじめ数多くの実績があり評価をいただいています。工事だけではなく提案段階からプロジェクトを進める全てのフローにおいて、誠実にお客さまに寄り添った対応を行い、 安全で安心いただける価値を提供いたします。

施工管理歴15年、1級建築施工管理技士、建築仕上げ改修施工管理技術者

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